魅力度ランキング最下位の茨城県にある公園で見られる美しい花々

気候がよい季節になると、出かけたくなる私は、どこに出かけるのか悩んでしまい、いろいろ雑誌を見たり、インターネットで検索したりしながら探しています。
そんなとき、私が参考にしているのは、毎年秋に発表される47都道府県、魅力度ランキングです。
誰にもあるお気に入りの観光地の中でも、私が好んで探しているのは、東京から行きやすい近郊の観光地です。

民間の会社が調査を行う47都道府県、魅力度ランキングは、認知度や、魅力度、イメージなど、84項目に及ぶ“地域ブランド調査”です。 全国の消費者の回答によってランキングが決定します。
約3万人の消費者から有効回答を得た2018年の結果は、1位北海道、2位京都府、3位東京都と続き、最下位47位が茨城県でした。 1位の北海道は10年連続、47位の茨城県は6年連続です。

6年連続最下位ながら、茨城県ひたちなか市にある国営ひたち海浜公園のみはらしの丘で見られる観賞用の“コキア”は、種苗会社がこの公園のために開発し、注目を集めています。
和名を「ホウキグサ」という“コキア”の成熟した実は、秋田県の郷土料理“どんぶり”の原料でもあり、「畑のキャビア」としても親しまれています。
毎年6月ごろ苗を植え、丸々とした可愛らしい形をしたライムグリーンの“コキア”が、夏の日差しを浴びながら成長していきます。 

9月下旬から10月上旬にかけて紅葉し始めると見られる、日々変化していく緑と赤のグラデーションの色合いも魅力的です。
紅葉は、10月上旬から中旬にかけて真紅から深紅に変化し、下旬になると黄金色に輝きます。
また、10月中旬から下旬にかけて見頃を迎えるコスモスが、みはらしの丘の麓に植えられており、“コキア”とのコラボレーションも撮影できます。
さらに、9月中旬から10月中旬にかけて見頃を迎える白いそばの花と、“コキア”との紅白のコントラストも楽しめます。

“コキア”だけではなく、4月中旬頃見頃を迎えるみはらしの丘に咲く約450万本の“ネモフィラ”も見られます。
和名を「瑠璃唐草(るりからくさ)」という“ネモフィラ”は、北アメリカ原産の一年草です。
アメリカのニュース専門放送局CNNが紹介した、「日本の最も美しい場所31選」に“ネモフィラ”が選ばれ、みはらしの丘が一躍有名スポットになりました。

1年中、四季折々の花が楽しめる国営ひたち海浜公園では、春には水仙やチューリップ、夏には薔薇やひまわりも咲き誇ります。
品川駅から勝田駅までJR常磐線特急で約85分、路線バスを乗り継ぎ、海浜公園西口または南口まで約20分です。 約2時間で到着でき、咲き誇る美しい花々が見られます。 
国営ひたち海浜公園には、農産物直売所やショッピングセンター、ホームセンターなどがあり、新鮮な地元の野菜購が購入できるうえ、ショッピングも楽しめます。
ひたちなか市が日本一の産地である干し芋は、農産物直売所の人気商品です。
また、ひたちなか市から大洗町の海沿いの地域を中心に、温泉施設もあります。
機会を見つけてぜひ行ってほしい観光地です。